やはりラン菌だった!
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konnposuto 23

















     蘭にとって理想のコンポストとは何か。
     それは、ランの種子を蒔いて発芽し、元気良く生育するコンポストである。
     植物は移動出来ない。これがほとんどの植物の原理原則である。芽生えた場所で育ち大株になる。
     自生地では、これが自然の姿である。
     このあたり前のことがラン栽培では行われていない。現在ラン栽培に使用されているコンポストで、
     種子が発芽し生育するコンポストは水コケを除きほとんど皆無である。発芽も出来ないコンポストでのラン栽培。
     ここにラン栽培のほとんどの問題点がある。

    ラン栽培の何百年の歴史は、換えて言えば「コンポスト探求」の歴史でもあった。そして、考えられるものは
    世界中で試作され尽くしてきた。
    弊社、最上オーキッドガーデンでも、40余年に及ぶ年月の中で5000坪でシンビ育種を行って来ましたが、
    ほとんど全てのコンポストは実験試作してきた。
ラン作りなら、誰でもランが「ラン菌」との「共生関係」で生き
    ていることを知っている。

   だが、ラン栽培の現場で、これまで誰もコンポストに、自生地の「ラン菌の世界」の再現を試みた者はいない。
   全てのランに共通する
  「ラン菌」を追い求めたものはいない。ランには、それぞれ特定の「ラン菌」が共生していると考えられてきたからである。
   26000種に及ぶランの共生菌の研究は、世界で誰も手を付けていない未踏の領域である。ランの世界に残された
   最後の課題である。
想えば、20世紀のランは、ナドソン博士による「無菌播種法」の開発で幕を開けた。
   それからの20世紀の
100年は、ランを「科学」した年月といえよう。
  多くの属間交配、倍数体利用の育種、ウイルスの解明、培養基、メリクロン・・・。

   これほどまでに科学したラン界が、ラン栽培の根本、根幹とも言える「コンポスト」の研究には、手探りの模索の中で試作
   を重ねるに過ぎなかった。植えてみたら「使える」。この程度の経験でコンポストは使用されてきた。
そこには自生地の
   「ラン菌の世界」を再現する概念はない。排水、保水、毛細管現象、PH、耐久性などほとんど水による「根腐れ」の問題
   からの追究である。ここに蘭界の「盲点」がある。壁である。
宇井清太のSUGOI-neは革命である。
   殆ど全てのランが素晴らしい生育をする。

   20年前に、ランを著しく生長させる画期的な材木腐朽菌の突然変異株を発見したが、この菌の発見がSUGOI-ne
   の開発につながった。この年月の中で、コンポストは多くの種類が開発され輸入もされているが、ラン菌の世界は
   欠落したままである。ランの標準コンポストである「水ゴケ」は、将来的に自然破壊という問題も浮上する時代になった。
   材木腐朽菌の研究は世界の最先端を走る。ある種の菌はダイオキシンなどを分解することが知られたからである。
   全てのランに共通する材木腐朽菌(ラン菌)の開発は、ランの自生地の植生を鉢内に再現することにおいて、
   コンポストの理想、究極である。
   このことは、
SUGOI-neが、唯の「園芸資材」から「知的財産」となりえる時代になったことを意味している。
   SUGOI-neは見方によってはナドソンを超えているかもしれない。

   今、SUGOI-neによるCym親鉢播種で「発芽」に成功したことは、SUGOI-neが蘭界の理想、究極のコンポストを実証した。
   SUGOI-ne
単用で殆ど全てのランが素晴らしい生育をすることが解かった。論より証拠である。
   SUGOI-neの材木腐朽菌が、殆ど全てのラン・・・洋ラン、東洋ラン、野生ランと共生することが実証された。
   詳しいことは「知的財産」なので伏せるが、
SUGOI-neは世界の蘭界に新たな可能性を世界を拓く。

   何よりも、朝、ランを見るのが楽しい・・・そんなラン作りを普及する。それはランの大普及につながる夢でもある。      

                                             著作権所有者  宇井清太